川六グループ
のDX戦略DX strategy
代表メッセージ
「DXで成長を加速させる」
川六グループ各ホテルでは、2015年12月にIT会議をスタートさせ、2023年までの7年間で売上報告書、客室清掃指示書など夜勤担当者が深夜手書きで数時間かけて作成していた書類を自動化し、予約業務、経理業務や勤怠管理もデジタル化を押し進め、アナログからデジタルへ、DXで現場業務改善と残業削減などの働き方改革を達成して参りました。
今後は、全社で共有されたデータを元に現場改善スピードを上げ、生成AIを活用して生産性を向上し、お客様満足度向上と従業員満足度向上の両立を強く推し進めてまいります。

現状認識
少子高齢化の進行により、日本の若年労働者が減少し続けている。またデジタル技術が発展していくことで新たな競合企業が現れることが懸念される。ホテル業界において、競争力を持ったホテルグループによる寡占化が進んでいくことが予想される。よってデジタル技術とデータ活用によって企業競争力を高めていくことで、業界および地域内でのシェアを拡大していくことが可能である。
経営ビジョン
「地域でいちばんピカピカなホテル」
【人の力を最大化するDX】を推進することで、一人ひとりが輝く職場環境を実現し、
ビジネスと旅行のお客様へ快適な宿泊を提供する。
「地域でいちばんピカピカなホテル」とは、お客様満足度と従業員満足度を最大化し、地域と共生しつつ持続可能な成長を実現するホテルのことである。この実現のためにはデジタル技術とデータを活用し「デジタルトランスフォーメーション(DX)」を推進することが必要不可欠である。株式会社川六は社長が自ら旗振り役となりDXを推進し続ける。
ビジネスモデルの方向性
宿泊特化型ホテルの経営において、デジタル技術およびデータを活用することで「人財採用の強化」「オペレーションの最適化」を行う。企業競争力を高めたうえで新規出店を加速し、スモールテリトリー・ビッグシェアを実現することで、更なる企業成長を目指す。
DX戦略
経営ビジョンおよびビジネスモデルを実現するために、以下のDX戦略を策定する。
1.人財採用の強化
① 生成AIおよびSNSを活用した新卒採用マーケティングの強化
② 応募者の適性検査データを活用した採用マッチング精度の向上
2.オペレーションの最適化
① セルフチェックイン/チェックアウト機を活用した利便性の向上
② レベニューマネジメントシステムを活用した販売業務の最適化
③ 生成AIを活用した事務作業の効率化
DX推進チーム体制
DX推進チームは社長直轄であり、IT顧問、DX責任者、エリアマネージャー、支配人、およびプロジェクトごとに参加するITベンダー企業メンバーで構成されている。毎月IT会議を行い、全社最適の視点で、外部リソースを活用しながら、現場に直結した課題を解決している。またDX責任者が各ホテルを定期訪問することで現場におけるDX推進をフォローする体制を整えている。

DX推進に必要な人材の育成
川六はホスピタリティマインドを備えつつ、デジタル技術を活用して業務効率化や顧客満足度向上を実現する人材を求めている。人材要件は以下の3層に分けて定義している。

1.システム管理者(経営幹部):全体最適の視点からDXを推進する
・ 全社における業務、データ、ITシステムの連関を整理し、全体最適化
・ IT顧問と定期ミーティングを行い、DXプロジェクトを推進
2.システム活用者(支配人):新たなデジタル技術を活用し、現場で成果を上げる。
・ BIツールを活用した売上および稼働率データの分析と改善提案
・ サイバーセキュリティ対策の実装、および社員へのセキュリティ教育を実施
3.システム利用者(全社員):基本的なデジタル技術を習得し、日常業務を行う。
・予約管理システム、顧客管理システム、清掃管理システム、チャットツール、Officeツール等を活用する
・セキュリティやデータの取り扱いに関する基礎知識を身につけ現場業務を行う
DX人材の育成計画
新卒採用でホスピタリティマインドを備えた学生をターゲットにした採用活動を展開し、入社後にデジタル技術に関する研修を行い育成する。
・ 2024年4月時点:システム管理者1名、システム活用者5名
・ 2026年4月までの目標:システム管理者2名、システム活用者10名
DX推進に必要なITシステム環境の整備
川六はSaaSを積極的に活用し、複数のソフトウェア同士をデータ連携することで新技術の導入を迅速に実行している。年間のDX投資予算として1,000万円を割り当て、社長直轄のDX推進チームが毎月IT会議を行い、全体最適の視点からシステム開発を管理している。
DX戦略の達成度を測る指標(KPI)
1.新卒採用者数
・ 2024年4月実績 4名
・ 2026年4月目標 15名
2.年間売上
・ 2024年4月実績 24.6億円
・ 2026年4月目標 41.0億円
3.正社員一人あたり残業時間
・ 2024年4月実績 5時間
・ 2026年4月目標 4時間
情報セキュリティの基本方針

株式会社 川六(以下、当社)は、お客様からお預かりした情報資産を事故・災害・犯罪などの脅威から守り、お客様ならびに社会の信頼に応えるべく、基本方針(情報セキュリティポリシー)を策定しました。
別掲の「プライバシーポリシー」とともにこれを遵守し、以下の基本方針等に基づき、情報資産の機密性、完全性、可用性を維持し、情報セキュリティの適正な管理・運用を目指して参ります。
1.経営者の責任
当社は、経営者主導で組織的かつ継続的に情報セキュリティの改善・向上に努めます。
2.社内体制の整備
当社は、情報セキュリティの維持及び改善のために組織を設置し、情報セキュリティ対策を社内の正式な規則として定めます。
3.従業員の取組み
当社の従業員は、情報セキュリティのために必要とされる知識、技術を習得し、
情報セキュリティへの取り組みを確かなものにします。
4.法令及び契約上の要求事項の遵守
当社は、情報セキュリティに関わる法令、規制、規範、契約上の義務を遵守するとともに、お客様の期待に応えます。
5.違反及び事故への対応
当社は、情報セキュリティに関わる法令違反、契約違反及び事故が発生した場合には適切に対処し、再発防止に努めます。
(令和5年1月1日制定)
株式会社 川六
代表取締役社長 宝田 圭一