こんにちは。ホテル川六エルステージ高松です。香川県高松市には、多くの人々の記憶に深く刻まれた伝説の屋台ラーメンがあります。その名も「三宅ラーメン」。かつて高松の中央公園近くの三宅病院前で、一人のおじいさんが営んでいた屋台ラーメンは、地元の人々に愛され続けていました。
しかし、時の流れとともにその屋台は姿を消し、懐かしむ声だけが残されていました。そんな伝説のラーメンが、「珈琲みやけ庵」によって見事に復活したことをご存知でしょうか?
今回は、高松の隠れた名店である「珈琲みやけ庵」の魅力と、かつての屋台ラーメンの味を忠実に再現した「三宅ラーメン」についてご紹介します。
高松ラーメンの伝説「三宅ラーメン」とは?
「三宅ラーメン知ってます?高校の時に、高松の中央公園の横に三宅病院さんがあって、その前におじいちゃんが屋台ラーメンやってたんです。」
多くの地元の方がこう懐かしむ三宅ラーメンは、昭和の時代から愛され続けた高松の隠れた名物でした。常連さんで賑わい、多くの人々の青春の思い出と共に語られる味。しかし、おじいさんの高齢化などを理由に、ある日突然その屋台は姿を消してしまったのです。
「あの味をもう一度食べたい」という声は絶えることなく、地元の人々の間で語り継がれていました。
「ラーメン伝承」の看板を発見!
ある日、私たち川六スタッフは「ラーメン伝承」という看板を見つけました。その看板に導かれるように訪れたのが、現在の「珈琲みやけ庵」です。かつての「喫茶An」から名称を変更し、移転オープンしたこのお店が、伝説の味を受け継いでいると聞き、早速取材に伺いました。
店内は喫茶店らしい落ち着いた雰囲気。カウンター席とテーブル席が用意されており、ビジネスマンから女性の方まで、幅広いお客様でにぎわっています。特に女性一人でも入りやすい雰囲気なので、ランチにラーメンを食べたいという方にもおすすめです。
感動の再会!三宅ラーメンを実食
注文したのはもちろん「三宅ラーメン」(税込850円)。待ちに待った一杯が運ばれてきた瞬間、その見た目に思わず感動してしまいました。黄色いちぢれ麺がスープに浮かび、チャーシュー、もやし、ネギがトッピングされた、まさに昔ながらの屋台ラーメンそのものの姿。
さらに驚いたのは、使用されているどんぶりも当時と同じものだということ。店主によると、今年が三宅ラーメンの創業者である「おじいちゃん」の13回忌だそうです。その節目にあたり、当時の味を忠実に再現しているとのこと。
懐かしさと感動が広がる一杯
「いただきます!」
最初に口にしたのはスープ。琥珀色に澄んだ鶏ガラベースの醤油スープは、どこか懐かしい味わい。特徴的なのは全体にかかった胡椒の風味で、スープの甘みと絶妙にマッチしています。
続いて麺とスープを一緒にすすると、細くて縮れた麺がスープと絡み合い、素晴らしいハーモニーを奏でます。今後は、自家製麺を予定しているとのことで、今後さらに進化する可能性も。
チャーシューも当時のものを忠実に再現していて、噛めば噛むほどに味わい深く、シャキシャキのもやしとともに素晴らしい食感を楽しめます。
「スープの最後の方に胡椒が溜まってるのがまたいいんですよね」と店主は語ります。
確かに、食べ進めるにつれて胡椒の風味が増していき、最後の一滴まで飽きることなく楽しめる構成になっています。
三宅ラーメン復活の感動秘話
店主にラーメン復活の経緯を伺うと、感動的なストーリーが明らかになりました。
「三宅病院の院長先生が『売り歩かずここで売れ』と言ってくださったのがきっかけなんです」
当初は屋台スタイルでの営業を考えていたそうですが、三宅病院の院長先生の勧めでお店を構えることになったとのこと。さらに「あと5つ持ってこい」と院長先生が言ってくださり、病院関係者にも提供するようになったそうです。
また、創業者である「おじいちゃん」は90歳で亡くなられるまで、「まだラーメンを作る」と言っていたそうで、その情熱は現在の店主に脈々と受け継がれています。
「弟子として、味を変えることなく守っています」と語る店主の言葉には、強い使命感が感じられました。
三世代で訪れる感動の場所に
珈琲みやけ庵には、おじいちゃん、息子さん、お孫さんと三世代で来店されるお客様もいるそうです。昔を知る世代は懐かしさに涙ぐみながら食べ、若い世代は新鮮な驚きとともに味わう——そんな感動の場を提供しているのです。
「青春の味をもう食べられないと思っていました。本当に感謝です」という常連客の言葉が、このラーメンの価値を物語っています。
また、モーニングや定食などの喫茶メニューも健在で、一日中楽しめるお店となっています。ランチメニューは11:30から売り切れ次第終了となっており、カレーライスや日替わり定食なども用意されていますので、店頭の看板をチェックしてみてください。
ラーメンは11時(取材時の情報)からの提供となっていますので、ご注意ください。また、お店の向かいには駐車場がありますが、少し狭いので、満車の場合は近くの有料駐車場をご利用されることをおすすめします。
香川ラーメンの新たな名所に
高松市内には数多くのラーメン店がありますが、「珈琲みやけ庵」は歴史と伝統、そして情熱が詰まった特別な一杯を提供しています。香川県ラーメンの新たな名所として、今後も多くの方に愛され続けることでしょう。
当時は350円ほどで食べられたラーメンが、現在は850円。時代の変化を感じさせる価格ですが、失われた味を再び味わえる喜びを考えれば、十分に価値のある一杯だと感じます。
まとめ:高松の食文化を守る情熱
「珈琲みやけ庵」の物語は、単なるラーメン店の話ではなく、地域の食文化を守り継承していく熱い思いの結晶です。高松の街を訪れる際は、ぜひともこの伝説の味を体験してみてください。
出張や観光で高松にお越しの際は、ぜひ「三宅ラーメン」で懐かしい味わいと感動のストーリーを体験してみてはいかがでしょうか。そして、その日の宿泊は、地元の情報に精通したスタッフがお待ちしている、ホテル川六グループをご利用ください。扉を開けると、とびきりの笑顔に出逢えます。
YouTube動画「珈琲みやけ庵」
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店舗情報
店名 | 珈琲みやけ庵 |
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住所 | 〒760-0018 香川県高松市天神前11-18 |
営業時間 | 10時〜20時 ※中華そば13:00~ |
定休日 | 日曜日 |
電話番号 | 087-833-5671 |
駐車場 | あり(数台) |
地図
※本記事の情報は取材当時のものです。営業時間・メニュー内容等は予告なく変更となる場合がございますので、ご利用の際は事前にお店にお問い合わせください。